耳鳴りとメニエール病

一口に耳鳴りといっても音の種類や聞こえ方は人それぞれで、原因も人によって変わってきます。

また、耳鳴りが病気のサインとなっているケースも珍しくないのです。

ここでは、耳鳴りの症状が現れる病気の中から特に多い「メニエール病」について紹介していきましょう。

メニエール病ってどんな病気!?

メニエール病とは、内リンパ水腫といって内耳のリンパが増えてしまうことで水腫となってしまう病気をいいます。

原因としては、ストレスや睡眠不足、疲労、気圧の変化などが挙げられており、一般的には「若い女性に多い病気」というイメージを持たれがちですが、性別や年齢は関係なく誰にでも起こり得る病気の一つです。

メニエール病の代表的な症状としては、めまいやふらつき、耳の閉塞感、難聴、耳鳴りなどがあり、こうした症状が原因となり頭痛や吐き気、嘔吐などが現れるケースも珍しくありません。

但し、メニエール病の場合、水腫ができる場所によって症状が多少異なるのです。

例えば、水腫が内耳の蝸牛といって脳へ音を伝達する働きがある場所にできるとめまいはあまり感じず、耳の閉塞感や耳鳴り、酷くなると難聴といった症状が現れますし、三半規管や耳石器に水腫ができるとめまいの症状のみを感じることが特長です。

耳鳴りを伴っためまいの場合は、前者の蝸牛に水腫ができている可能性が高いということになりますね。

メニエール病の治療

メニエール病と診断されたら、どんな治療を行なうのか?
不安になってしまいますね。

メニエール病の治療には大きく分けて3種類の治療法が存在します。

1、薬物療法

薬物療法の場合、症状に対する対処療法と予防の目的で薬剤を処方されます。

患者さんの症状によって、処方される薬剤は変わってきますが、

  • めまいや吐き気を抑える薬
  • 血行不良を改善する薬
  • ビタミン剤
  • 自律神経症状(動悸、冷や汗、不安感など)を解消する抗ヒスタミン剤や安定剤

などが挙げられます。

また、リンパ水腫を軽くする目的で利尿剤が処方されるケースも少なくありません。

2、手術

薬物療法を実施しても改善が見られなかった場合や難聴の症状が酷くなってしまった場合には手術を行なうケースもあります。

メニエール病の手術には2通りあり、「内リンパ嚢開放術」といってリンパ水腫ができている嚢に穴を開け、中に溜まっている水分を出す方法と「前庭神経術」といって平衡感覚を司っている前庭神経聴覚を切断する方法(神経を傷つけることはありません)とがあります。

手術が必要となる患者さんの割合としては、メニエール患者さんの約10%程と言われておりますので、必ず手術をしなくてはいけない病気という訳ではありませんね。

3、鼓室換気チューブ留置

最近、少しずつ増えてきた治療法の一つです。

鼓膜にとても小さな穴を開けることでメニエール病のめまい症状改善に有効だということが分かっており、メニエール病患者さんの中でも特にめまいの症状が酷い方に適した治療法だといえるでしょう。

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